新春の東大寺二月堂で迎える行事
東大寺二月堂では、毎年1月3日と5日に「大般若(だいはんにゃ)法要」と、そのあとの「坊雑(ぼうぞう)」の特別な行事が行われています。
新年の祈りとともに、お雑煮をいただける古くから続く伝統のひとときです。
大般若法要とは
大般若法要では、お経「大般若経」を僧侶たちが転読し、世界平和や参拝者の無病息災を祈願します。
この法要を通して、心身の安穏と新しい一年の願いをあらためて誓う尊い儀式です。
坊雑券の取得と北の茶所でのお雑煮
法要に参加するには、二月堂の受納所で灯明料または御鏡料を納め、「坊雑券(ぼうぞうけん)」を受け取ります。
その券と引き換えで、二月堂の「北の茶所」にて、午前11時から13時ごろお雑煮の振る舞いをいただけます。
静けさとにぎわいが交錯する境内
冬の冷気とともに、雪や寒さの中で行われる法要は、静粛で厳かな空気に包まれます。
一方でお雑煮を待つ人々のあたたかな声や湯気に、どこかほっとする温もりも感じられます。
参加の工夫と心構え
行事の日は混雑が予想されるため、少し早めの到着や暖かい服装、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
また灯明料や御鏡料の支払いが求められるので、お釣りが生じないよう小銭を準備しておくと安心です。
参拝後の過ごし方の提案
お雑煮であたたまったあとは、奈良公園付近を散策したり、静かに境内を歩いたりして、ゆっくりとした時間を過ごすのも良いでしょう。
無理のないペースで、古都の静けさと新春の空気を満喫できます。
ひみつのお手紙で静かな感想を共有
もしこの行事に参加されたら、感じたことを「かいご姉妹サロン」のひみつのお手紙(DM)でそっと届けてみてください。
「お雑煮で温まった」「お経の声が落ち着いた」などの一言でも、季節の話題としてやさしく広がっていきます。

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