「お身拭い」とは
12月29日(月)午後1時より、奈良市西ノ京町の 薬師寺 にて「お身拭い(おみぬぐい)」が行われます。
これは年末の恒例行事として、仏像の御体を浄布(じょうふ)で拭い清める儀式で、新しい年を清らかな気持ちで迎えるための準備となります。
薬師寺と仏像の清め
薬師寺の金堂・大講堂・東院堂には国宝・重要文化財の仏像が多数安置されており、このお身拭いではそれらの像により丁寧に浄布をかけて拭き清めます。
年末に仏像を清めることで、仏さまへの感謝と新年への想いを新たにする機会となります。
法要の流れと見どころ
午後1時からの法要を皮切りに、金堂の薬師三尊像、続いて大講堂・東院堂と順にお清めの儀式が進められます。
湯気のたつ浄布や読経の声、仏像が光を帯びる瞬間を参拝者も静かに見守ることができます。
年末「納め」としての意味
一年の終わりに、このような仏像を清める儀式に参加することは心の整理や“一区切り”をつけるひとときです。
支える立場で日々を過ごす中、自分自身の時間として静かに参列することで、新たな年を迎える準備が整えられます。
訪問時のヒント
訪れるなら午後1時の開始に合わせて余裕をもって到着し、拭いの儀式が始まる前に堂内の雰囲気に馴染むと良いでしょう。
冬の屋外移動や堂内の石畳等にも備え、暖かい服装と歩きやすい靴をおすすめします。
浄布と音がつくる静けさ
浄布を通じて仏像に触れられたように、参列者もまた“清め”と“整え”を感じ取ることができます。
読経や儀式の音の余韻の中、少し立ち止まり心を整える時間として、この行事を選んでみるのも一案です。
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静かに受け止めた思いを、ゆるやかに綴る場として、ぜひご利用ください。

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