「をけら詣り」の概要
京都市東山区にある八坂神社では、大晦日の夜から元旦の早朝にかけて、伝統行事「をけら詣り」が執り行われています。
午後7時頃から行われる除夜祭の後、境内に設けられた「をけら灯籠」に神聖な火がともり、多くの人が集まります。
火を受け継ぐ意味
この火は「をけら火」と呼ばれ、参拝者は火縄(吉兆縄)に火を移し、火が消えないようにくるくると回しながら持ち帰るという習わしがあります。
家に持ち帰った火縄は、台所に火伏せのお守りとしてお祀りされることもあります。
無病息災を願う祈り
この行事の背景には「一年の無病息災を祈る」という思いがあります。
古くからこの火が雑煮を炊く火種や神棚の灯明に使われ、台所や神前での火として大切にされてきました。
日程と参拝のポイント
例年、12月31日午後7時頃からをけら詣りが始まり、翌年1月1日の早朝まで続きます。
翌1月1日には本殿で白朮祭(おけらさい)が行われ、同じく火を移して持ち帰る習慣があります。
安全と交通への配慮
火縄を火のついたまま公共交通機関に持ち込むことはできません。
参拝の際には徒歩での移動や、境内に設置された消火用の水桶で安全に消火してから持ち帰るなどの配慮が必要です。
初詣の参拝もおすすめ
この「をけら詣り」に続いて、正月三が日(1月1日〜3日)には初詣の参拝客も多く訪れます。
八坂神社の本殿や境内は新年の祈りに満たされ、華やかで厳かな雰囲気に包まれます。
新たな年のはじまりに、ぜひ静かに参拝してみてください。
「かいご姉妹サロン」でのご案内
日々の業務に向き合うなかで、こうした伝統行事に触れることは心のリセットにもつながります。
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